現在、息栖神社周辺では、歴史や文化を尊重しながら地域活性化を目指すプロジェクトが進められています。
息栖神社は、鹿島神宮(鹿嶋市)、香取神宮(千葉県香取市)とともに「東国三社」と呼ばれています。江戸時代には、「東国三社参り」は「お伊勢参りのみそぎの三社参り」として広く信仰を集めていました。
また利根川の水運は、物資の輸送や観光客の移動手段として大きな役割を担っていました。特に息栖河岸は、東国三社参りの遊覧船の寄港場や外輪蒸気船の発着所として大いに賑わっていたのです。
現在も、息栖神社を含めた東国三社は、歴史や文化、パワースポット巡りに興味を持つ人々に親しまれており、東国三社参りバスツアーなどが頻繁におこなわれています。
和と歴史、そして人と人とをつなぐ にぎわいの拠点
2021年12月、「息栖の森駐車場」が新たに整備されました。この駐車場は普通車だけでなく大型バスにも対応しており、多くの参拝者を受け入れることが可能です。
さらに、2022年には市の「息栖神社周辺整備基本計画」が策定され、以下の方針が定められました。
- ■ 拠点施設の整備
- ■ 市道の整備
- ■ 船溜まり周辺の整備
息栖神社の周辺は今後どのように変わっていくのでしょうか。
それぞれ具体的な内容を見ていきましょう。
拠点施設の整備
柏屋旅館跡地には、市の観光・文化等の情報発信機能のほか、市特産品等の物販機能や飲食・カフェ機能などを備える拠点施設が整備されます。
息栖地域の歴史や文化に配慮した「和」を基調としたデザインで、2階の休憩スペースからは船溜まりの景観や美しい夕日を望むことができます。
この度、拠点施設の愛称が「息栖にぎわいテラス」に決まりました。
市道の整備
古くは舟で東国三社を回り、一の鳥居から上陸して息栖神社に訪れていたことを踏まえ、一の鳥居から二の鳥居までの市道を趣のある石畳風に舗装します。
船溜まり周辺の整備
船溜まり両脇の舗装や、「息栖河岸」を連想させる水辺を生かした景観づくりをすすめます。
将来的には船着き場(桟橋)も整備して、船による東国三社参りや水郷観光などでの活用も検討していきます。
さらに、駐車場や歩道の整備、サイクリングロードと連携した駐輪場で利便性を高め、趣のある景観と人々のにぎわいが交差する拠点となることを目指します。
息栖にぎわいテラスの進捗
2025年10月のオープンに向け、現在整備を進めています。
こちらでは、息栖にぎわいテラスの整備の進捗状況をお知らせします。
2024年8月の様子
施設が建てられる柏屋旅館跡地では、建物の地盤改良工事がおこなわれています。