2024年2月18日(日曜日) 息栖神社で「廻り祭頭」がおこなわれました。
「廻り祭頭」は3月に鹿島神宮でおこなわれる祭頭祭を前に、当番地区内を巡る奉納行事です。神栖市内の地区が当番となったときには、息栖神社でも祭頭囃をおこなうのが慣例となっています。
祭頭祭(さいとうさい)とは
五穀豊穣・天下泰平を願うお祭りで、春を呼び込む鹿島立ちの神事と考えられています。祭典に奉仕する地区は、鹿島神宮の氏子地区から毎年卜定によって2地区(左方・右方)が選ばれます。選ばれた地区は、祭までの一年間安寧と弥栄がもたらされるとされており、3月に鹿島神宮で行われる神事では祭頭囃(さいとうばやし)を奉納します。
今年の祭頭祭左方大頭は下幡木郷。
一軍の将として陣を率いるは、大総督の馬場結士くん(5歳)です。大総督は地区内の5歳前後の男の子から選ばれます。
大総督らが宮司案内のもと拝殿へと向かい、奉納奉告祭をおこないます。
いよいよ出陣です。
拍子木を打ち大きなくす玉が開かれると、賑やかに囃しながら隊列が境内へと進みます。
色鮮やかな祭衣をまとった囃人が、囃歌に合わせて長い樫棒を組み解きます。
太鼓のリズムと樫棒を打ち鳴らす音、そして勇壮な囃歌が、息栖の森に響きわたりました。
下幡木郷はこの後、香取神宮でも廻り祭頭をおこないました。これは史上初の試みだということです。
3月9日(土曜日)には鹿島神宮で祭頭祭がおこなわれ、子どもから大人まで約350人の大隊が鹿嶋市の宮中地区を囃しながら練り歩き、沿道の人々を楽しませました。