2026年5月25日に神栖市萩原で国の天然記念物「コウノトリ」のヒナの足環(あしわ)つけ作業が行われました。
神栖市では、2023年に、茨城県で初の事例となる足環つけ作業を実施してから、4年連続で野外繁殖が確認されています。
2023年から2025年までのコウノトリのヒナの巣立ち数は、関東で最多の17羽となっています。
今年生まれたヒナが巣立つと、24羽になります。
▼昨年の足環つけ作業の様子はコチラ▼
親鳥は千葉県野田市で生まれたメスの「リン」と栃木県小山市で生まれたオスの「セラ」。

千葉県野田市で生まれたメスの「リン」

栃木県小山市で生まれたオスの「セラ」
コウノトリは同じ巣を使い続ける習性があり、毎年同じ巣で営巣するケースが多いです。
このペアは、昨年は萩原にある電波塔に営巣していましたが、近くに人工巣塔を建てたところ、引っ越してくれました。
神栖市のコウノトリ家族
この系譜図は、神栖市で育つコウノトリたちの家族のつながりを示しています。
2023年から、毎年新たなヒナが誕生し、神栖の自然の中で健やかに成長しています。
足環つけ作業
作業には神栖市環境課の他に兵庫県立コウノトリの郷公園、東京都多摩動物公園、埼玉県こども動物自然公園、井の頭自然文化園など、コウノトリに関わる様々な機関の方々と共に作業をおこないました。
今回足環つけをするヒナは、生後43日齢(2026年5月25日時点)の3羽です。
足環が簡単に抜けないくらいに成長し、安全に作業できる生まれて40~45日目の間に実施します。
作業前、親鳥が作業員たちの様子をうかがっています。

作業員が高所作業車で巣に近づくと、親鳥は遠くから見守り、ヒナはおとなしくしていました。
ヒナがパニックにならないように、顔に布をかぶせ、体は補定布(ほていぬの)で固定し、けがをさせないよう丁寧に扱います。
地上は巣の中のように風通しが良いわけではないので、体温の上昇によるストレスを防ぐため、体と羽の間に保冷剤を挟みます。
少しでもヒナに負担をかけないよう素早く、丁寧に作業を行います。
地上に下ろしてからは、テント内で扇風機を使って風を送りつつ速やかに作業を進めます。

足環装着と同時に、ごく少量の羽毛や血液も採取します。
後日、採取した検体からDNAを解析し、性別などが判明します。


作業完了

巣に戻すと、ヒナたちは寄り添っておとなしくしていました。
神栖市は自然環境豊かでエサが豊富にあるからか、ヒナは大きく健康なようです。
様々な要因が重なり一度は野生絶滅してしまったコウノトリ。
もしコウノトリを見つけた場合は不用意に近づかず、十分な距離(150m以上)を保ち静かに見守ってください。
今回の足環つけ作業には、株式会社クラレからいただいた企業版ふるさと納税を活用した寄付と、クラウドファンディング型ふるさと納税で集まった寄付が使われています。
クラウドファンディング型ふるさと納税実施中
神栖市では、ふるさと納税制度を活用したクラウドファンディングを実施しています。
いただいた寄付金は、生物多様性事業の一環としてコウノトリの足環つけ費用に活用します。
6月4日、目標金額を達成しました!
目標金額達成後も、募集期間中は寄付を受け付けています。
プロジェクト名:特別から「日常」へ コウノトリが「ふるさと」に選んだまち神栖応援プロジェクト
募 集 期 間:2026年4月23日(木) ~ 7月21日(火)
寄付金の使い道:個体を識別するために必要な足環装着やヒナを地上に下ろす作業等に活用します。
目 標 金 額:1,000,000円
寄付募集サイト:ふるさとチョイス GCF
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